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特定技能の国籍別在留者数ランキング|各国の特徴と採用のポイントを解説

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お問い合わせの中で
「特定技能で採用されている外国人は、実際にはどの国の人が多いのか」
「国によって働くうえでの特性や、向いている業種に違いはあるのか」
といったご質問をいただくことがあります。

特定技能制度に関心を持つ企業担当者の方にとって、国籍ごとの傾向を知ることは、採用計画を立てるうえで大切なポイントのひとつです。
実際に、在留者数が多い国には一定の背景があり、言語面や文化面、これまでの就業傾向などにも違いが見られます。
そのため、単に人数の多さだけで判断するのではなく、それぞれの特徴を理解したうえで受け入れを考えることが重要です。

今回は、最新データをもとに特定技能外国人の国籍別在留者数ランキングを紹介しながら、主要各国の特徴や、採用時に押さえておきたいポイントについてわかりやすく解説します。

特定技能外国人の国籍別在留者数ランキング

2025年6月末時点の出入国在留管理庁の統計によると、特定技能外国人の総数は336,196人となり、現在も増加傾向にあります。国籍別の内訳は以下のとおりです。

順位 国籍 人数 割合
1位 ベトナム 148,486人 44.2%
2位 インドネシア 69,537人 20.7%
3位 ミャンマー 35,640人 10.6%
4位 フィリピン 32,518人 9.7%
5位 中国 20,204人 6.0%

ベトナムが全体の4割以上を占めて首位を維持していますが、近年はインドネシア・ミャンマーの伸びが顕著であり、国籍構成のシフトが起きています。

出典:出入国在留管理庁

国籍別の特徴と採用ポイント

ここからそれぞれの国別人材の特徴と採用ポイントをご紹介します。

1位:ベトナム

ベトナムは、特定技能制度の公表初期から現在まで人数規模が大きく、2025年6月末時点でも特定技能1号で最多となっています。
工業製品製造業や建設分野など、幅広い分野で受入れ実績があるため、採用候補国としてまず検討されやすい存在です。

採用ポイント: 人数が多い分、応募者の経験や日本語力にも幅があります。「ベトナム人だから安心」と決めつけるのではなく、面接時のコミュニケーション力や実務経験を個別に確認することが大切です。あわせて、仕事内容の説明や入社後の支援体制を整えることで、ミスマッチの防止につながります。

2位:インドネシア

インドネシアは、特定技能1号で近年人数を大きく伸ばしている国のひとつです。2025年6月末時点では2位となっており、受入れ先としての存在感が高まっています。
海外での特定技能試験実施国にも含まれており、今後も採用候補として注目されやすい国です。

採用ポイント: インドネシアではイスラム教徒が多いため、食事や礼拝などへの配慮を前提に受入れ体制を整えることが重要です。
国籍だけで定着しやすさを判断するのではなく、入社後の生活支援やコミュニケーション面のフォローまで含めて設計すると、安心して働ける環境づくりにつながります。

3位:ミャンマー

ミャンマー人材は勤勉さと集団主義的な国民性が日本の職場文化と親和性が高く、評価が高まっています。
日本語の習得が比較的スムーズで(文法構造がSOV型で類似)、コミュニケーションの障壁が比較的低いのも特徴です。

採用ポイント: 仏教文化に根ざした誠実な仕事ぶりが評価されており、製造業・介護・飲食業で活躍する人材が多いです。
来日後の生活支援(住居・銀行口座・携帯電話の手配)を充実させることが長期定着につながります。

4位:フィリピン

フィリピン人材の最大の特徴は英語力の高さです。英語を公用語とする環境で育っているため、グローバル企業や外国人との接点が多い職場でも力を発揮します。
陽気で社交的な国民性はサービス業・接客業で重宝されます。

採用ポイント: 介護・外食・宿泊業分野での採用実績が豊富です。家族を大切にする文化があり、家族帯同を認める環境や定期的な帰省への配慮が定着率向上に効果的です。

5位:中国

中国人材は高い学習能力と向上心が特徴です。漢字を共有するため書き言葉での理解が早く、管理系・技術系の業務にも適性を発揮するケースがあります。

採用ポイント: IT・製造・建設分野での活躍が多いです。キャリアアップへの意欲が高いため、明確なスキルアップの道筋を示すことが定着率向上につながります。

国籍選択時の共通チェックポイント

特定技能外国人を採用する際、国籍にかかわらず共通して確認すべきポイントがあります。

  • 日本語能力: 特定技能1号では日本語試験(N4相当以上)の合格が必要です。合格済み人材の割合や日本語能力の実態は国によって差があるため、面接時の確認が重要です。
  • 送り出し機関の質: 国によって送り出し機関の管理水準にばらつきがあります。実績のある登録支援機関や専門の人材紹介機関と連携することで、適切な人材とのマッチングが実現しやすくなります。
  • 文化・宗教への配慮: 食事制限・宗教行事・生活習慣の違いを事前に把握し、職場環境を整備することが早期定着に欠かせません。

まとめ:自社に合った国籍の人材を選ぶために

特定技能外国人の国籍別在留者数のトップ5は、ベトナム・インドネシア・ミャンマー・フィリピン・中国の順です。
しかしそれぞれに異なる強みと採用上の配慮事項があり、「どの国の人が良い」という一概の答えはありません。

採用する職種・業種の特性、社内の受け入れ環境、長期定着への投資意欲などを踏まえ、自社に合った国籍の人材を選ぶことが重要です。

医療介護ネットワークでは、自社の条件に合ったプランを設計・ご提案をしております。
人材不足にお悩みの企業様は是非お気軽にご相談ください。